「あずきちゃん」第21話 林間学校なのに水着回

夏休み中の林間学校の話です。自分が小学生のときも似たようなものはありましたが、「林間学校」いう名前ではなかったように思います。それに、夏休み中の行事ではなく、秋の正課の中だったような。

みなみ小学校の林間学校は船で行きます。海と山の隣接したところで、おそらく房総半島の館山あたりを想定しているのでしょう。しかし、お出かけ話としては珍しく、地名は伏せて話は進みます。話の展開上、山を登ったところに海があるような感じもしますが、気にしない(笑)ことにします。ちなみに房総半島は、第48話で行くことになります。
宿泊はお寺で、あずきは「広〜い!」と言って喜んでいますが、どう見ても部屋は8畳間(2部屋続きですが)で、脚本では30畳くらいのイメージだったのではないかと思います。

この話の前半は、大広間でいっしょに寝ることから、あずきたちは寝言や奇行が心配になります。しかし、現地に到着してしまえば、海水浴に行ったり、肝試しをやったりと、そんな心配は吹き飛んでしまったようでした。

肝試しで大活躍したのはまことで、苦労して仕掛けを作った多胡先生も大満足の盛り上がりぶりでした。

かおるちゃんもくじ引きの強運にあやかり、ここぞとばかりケンに抱きつきます。お化けタイムが過ぎてから二人っきりになったあずきと勇之助ですが、あずきの強い脳波を感知したトカゲが登場(笑)、あずき大喜びです。まったくこいつらは…。

最後は、すっかり忘れていた寝言の話に立ち戻り、ジダマとまことが締めてくれました。
寝言と肝試しが2つの柱になったストーリーですが、途中には細かなエピソードがたくさんちりばめられていて、本当に面白い話です。最近のアニメの空疎な「水着回」とは対極の出来でしょう。1期の笑えるベスト3は、この「林間学校」に加え「ぶどう狩り」「ガラスの靴」の3本ではないでしょうか。1期のセレクション再放送でも選ばれていますね。