「あずきちゃん」第20話 行ったり来たり

あずきちゃん」はサブタイトルだけでだいたいの内容を思い浮かべることができたのですが、この第20話はすっかり内容を思い出せなくなっている話の一つでした。再放送であらためて見てみて、第20話で話が進展しているのは、ほぼ最終部で勇之助があずきの家に初めて来て、新婚さんのようなひとときを過ごすことだけでした。このシーンはさすがに覚えていました。

このラストに行くまでのストーリーはというと、満塁軒やケンの父が初登場だったり、みんなの家で出前を取りまくりだったり、

だいずが満塁軒の手伝いをしたり、それで野山家では行方不明になりお母さんがおろおろしたり、

といった、満塁軒をめぐる話が一つです。どうでもよいことですが、ユイのしっぽは2枚しか作画されておらず、仮現運動を実感できます。
そして、もう一つがあずきと勇之助のすれ違いで、互いに入れ違いになったり、電話が通じなかったりで、携帯電話のない時代の子供は本当にこんな感じでした。お互いの家を行ったり来たりする様子を、ラーメン屋の出前とダブらせているような気がします。

そして、間あいだで交わされる会話が、あずきとヨーコちゃん、あずきとまことなど、とても軽妙で、特にあずきとだいずの姉弟間のやりとりはステキです。話は進んでいかないのに、見ていて全くタイクツすることがありません。
この第20話のあらすじをひと言でのは不可能で、流し見ていれば一見何も進まず、記憶にも残らないような場面ばかり(実況向き?)ですが、再放送でこういう話の魅力を再発見できるのも、見てよかったと思えることの一つです。