「あずきちゃん」第51話 ハンバーグを食べる日
AT-Xの2期再放送は、本放送時期から3ヶ月進んでいるので、本来6月だった放送が3月になってしまっています。ジダマの誕生日をめぐるお話ですが、このおかげで、一部の人は6月6日がハンバーグを食べる日になってしまっています。2008年6月8日も東京でジダマの誕生日を祝う会があり、その後秋葉原に飲みに行ってとんでもない事件が起きていたことを知りました。そんな思い出も…。
え、4月からAT-Xの放送日変わるんですか? 初回放送が月曜日になるようです。
話は、あずきとかおるちゃんが、ジダマの誕生日をすっかり忘れてしまうという、単純なものですが、これをどう一話にまとめ上げるかというところで、雪室さんの手腕が堪能できます。ジダマは自分の誕生日にみんなにお祝いに来てほしいのですが、誕生日の話題は星占いに夢中なあずきにスルーされてしまい、自分の誕生会のことを言うのに照れているジダマをみたかおるちゃんは、彼氏ができたのではという、とんでもない勘違いをします。隠しごと、勘違い、ダブルブッキング、とお得意の展開とはいえ、いつも見事です。
だいずがノックしないのは両手がふさがっているからとか、お母さんの誕生日を忘れたらどうなるかといった、細部のところも見逃せません。
今回はかおるちゃんの毒舌や不良化(コラージュではありません)も楽しめ、例によってヨーコちゃんの横槍も入ります。眼鏡っ娘店員さんを斜め後から見るのも眼福です。
お天気の使い方がみごとというしかありません。雨と勇之助くんのおかげ(本当)で、今回はハッピーエンドになりました。
ジダマのおばあちゃんではないですが、最近は誕生日になっても個人的には特にうれしいことは何もないです…。昔みたいにお正月にみんなで歳を取った方がいいですよ。あとこの頃は韓国キムチとか見ても何も思わなかったんですけどね。
昔作った稚拙なMADですが、この話からずいぶん絵を使わせてもらいました。自分でupしたものは消されてしまったのですが、ありがたいことにどなたかがニコ動に転載してくれています。よろしければ見てみてください。
以下は完全な余談。今回のサブタイトルは「ジダマ火山」ですが、いつも爆発しているイメージは、むしろあずきです。寺田寅彦の説でも、火山の名前は「あそ」「あさま」「うす」のように「母音+子音」から始まるものが多いということなので、(↓青空文庫で読めます)
寺田寅彦 火山の名について
「あずき」は火山の名前にふさわしいでしょう。「吾妻山」も似てるといえば似てますし、噴火警戒レベルも上がっているようで「バクハツ寸前」でなければいいのですが。