「あずきちゃん」第5話 ストーカーにご用心

あずきちゃん」第5話

第4話までは原作マンガを基本にしていましたが、第5話は初のアニメオリジナル回となります。冒頭は自宅へ駆け込んできたあずきが、玄関に置いてあったグローブにつまずいて大転倒をするシーンから始まります。

誰かが駆け込んでくるカットで始まるのは、「サザエさん」を見ている人は気づいているかもしれないですが、短編のテンションを一気に高める雪室さんの常套手段です。「あずきちゃん」は1話25分ですが、密度やテンションは「サザエさん」に近いものを感じます。
このグローブをきっかけにして、勇之助が野山家に遊びに来るのでは…とあずきが期待するのですが、実際に来たのはケンでした。

この話は隠れた「ケン×かおる」回になのですが、ケンは年下のだいずに野球を教えてあげるような優しいところがあり、かおるはそのへんが好きになったということがわかってきます。
しかし、放送から20年が経ち物騒な世の中になってしまうと、ケンはあずきを尾行して、だいずがあずきの弟だと探り出し、ついに自宅に入り込んできたストーカーのようにも見えます。最初に見たときはそんなこと感じなかったのに、変なニュースを見過ぎたんでしょうね。
第5話といえば、この名シーンを抜いて語るわけにはいきません。

GIF画像は1/4のスローにしてあります。コマ送りで見ると主に2コマ、ところどころ3コマで作画されていますが、動きが大きく「全部原画」なのではないでしょうか。他にも動きのいいところが目について、おそらく演出の佐々木和宏さんがいい仕事をしている感じがしました。
携帯電話がなかった頃は、異性の同級生の家に電話をかけるのはかなり緊張する状況でしたが、今の小学生は「電話で話しちゃった」というだけで大喜びするあずきを理解できないかもしれませんね…。

かたよるニュースさん
http://blog.livedoor.jp/katayoru/archives/38631074.html