ノリスケに関する記事

サザエさん」のノリスケに関して、雪室さんに取材した記事が出ていたのでリンクします。
サザエさん「ノリスケ」はクズではない 脚本家が否定(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース
ネットの「クズ」とかはネタとして楽しんでいるのが大半だと思っているので、無意味な対立構図で煽ろうという記者の悪意も感じます…。こういうことは気にせず、今まで通り全力で書き続けてほしいです。
雪室さんの言う通りだと思いますが、自分もノリスケは家族同然という意識なので、今回の話(2016年3月6日「ジェラちゃんとノリスケ」作品No.7413)も違和感は無かったです。むしろ、なぜ送ってきたジェラートが5個だったのかが気になりました。たぶん、通販では5個入りと10個入りでしか売っていなかったのでしょうが。
しかし、平成生まれの人はノリスケが磯野家に居候していたとか知らないかもしれないし、親戚が家に入り込んでいること自体おかしく感じるのかもしれません。「サザエさん」は視聴者がキャラクターや人間関係を熟知している前提で書かれているからこそ、7分間であれだけ濃密な作品にできるのであって、ある意味「一見さんお断り」なアニメでもあるのです。1クールで終わるアニメとは違うのです。
一方で、昭和スタイルでファミリー作品をやる「ずれ」もだいぶ大きくなってきたのかなという感想も持ちました。家に鍵をかけない、アポ無しで来客が来る、子供が近所の家に上がり込む、知らない大人と遊ぶ、など昔は当たり前でした。最近、1960年代の傑作シリーズ「泣いてたまるか」(実写ドラマ、雪室さんも1本書いている)再放送を見ていますが、自分が見てもひどいヤツが多くて、ちゃんと時代補正をかけて見ないと腹が立つこともありました。ノリスケも、人によってはそんなふうに見えるのかもしれません。
あとは、迷惑をかける人がいないと、ドラマはつまらなくなってしまうと思います。ノリスケの図々しさ、カツオのいたずら、タラちゃんのわがまま、サザエのそそっかしさ、こういうのがだんだん許容されなくなっていくのだと、日常ものは終焉を迎えてしまうでしょうね。いや、もう…