サザエさん(フジテレビ) 2017年6月放送予定
「サザエさん」の雪室さん脚本作品です。
- 6月4日 「ナミノ手ぶらの守」
- 6月11日 「マスオの子守歌」
- 6月18日 「メンドリからの手紙」
- 6月25日 「ぼくたち居眠り隊」
ニワトリとタマゴの歴史に、また新たなエピソードが追加されるのだろうか。
「あずきちゃん」第55話 ニワトリとタマゴの歴史 - あずき残雪
月刊「シナリオ」2017年6月号
月刊「シナリオ」2017年6月号の「作家通信」に雪室さんが寄稿されています。
月刊シナリオ2017年6月号:シナリオ・ドラマ−−月刊シナリオと月刊ドラマ・映人社の情報サイト
最近近くの本屋さんが閉店してしまい、Amazon頼りになりつつあります。
「ひなこのーと」OP曲が変拍子ですごい
「ひなこのーと」OP曲(作曲:松浦勇気)にはまっております。
アニメ主題歌に変拍子曲は時々出てきますが、部分的な変拍子が多く、プログレ調以外で歌入りでこれだけ変拍子が前面に出ているのは「時を刻む唄」以来のような気がします。
こちらは教育的に拍子を付けてある動画です。右下の拍子が4/4、2/4、5/4、3/4と変わっていくのを(コメントの異論も含めて)楽しんでください。太鼓の入っていない動画はアニメ公式ページから見られます。変拍子はふつうの歌にはほとんど使われていないと思いますが、激しさを増すアニメOP映像には結構合うと思います。変拍子曲が好きなのでどんどん増えてほしいです。
このOP映像が「○○に似てる」というコメントは結構見ますが、自分は変拍子のもたらす躍動感がバーンスタイン「キャンディード」序曲に似てる…(苦笑)のような気がしました。誰も賛成してくれないでしょうが。
BERNSTEIN Overture to "Candide" | Singapore Symphony Orchestra, Lan Shui | Berlin Philharmonie - YouTube
でも、オペラやミュージカルの「序曲」って、長い舞台の開幕を盛り上げるという意味ではアニメ主題歌と全く同じものと言って過言ではないと思います。
雪室さんのシナリオ講座
シナリオ講座で雪室さんの講義があったそうで、聞かれた方の感想が載っていました。
3月14日(夜)創作論講義: 日本シナリオ作家協会 シナリオ講座受講生ブログ
若手の方がいろいろ受け継いでくれるとうれしいです。
サザエさん(フジテレビ) 2017年1月放送予定、Bugってハニー、ホイッスル
「サザエさん」の雪室さん脚本作品です。
- 1月1日 放送休止
- 1月8日 「日本一のアミダくじ」
- 1月15日 なし
- 1月22日 「カツオ入浴勉強法」
- 1月29日 「イクラのネクタイ」「母さんヒミツの日」
今年は連休ができにくい残念な年…ですが、「サザエさん」の視聴率には有利に働くかもしれません。
なんと、「Bugってハニー」が東京MXで再放送されています。出遅れました…。
Bugってハニー|アニメ|TOKYO MX
あと、アニメ「ホイッスル」の声だけリメイク版がネット配信開始になっています。2002年〜2003年の作品で、雪室さんは39話中12話書いています。おそらく、脚本はそのままです。
アニメ化15周年 ホイッスル!
主人公の声優であり、主題歌を歌っていた方が刑務所入りしたためでしょうが、こういう形でリメイクされるのは珍しいと思います。
「サザエさん」作品No. 7512 「たのしい雨宿り」(2016年10月9日放送)
中島「電車が事故で遅れたんで1時間近く待っちゃったよ」
カツオ「1時間も?」
中島「うん、女の子と1対1で1時間も話したの初めてだよ」
カツオ「カオリちゃんとどんな話をしたんだ?」
中島「全部話すと1時間かかるけど」
カツオ「かいつまんでだよ」
中島「ボクがおじいちゃんの傘を持って駅に行くと、カオリちゃんそっくりの子がいてね」「近づくとやっぱりカオリちゃんだったんだ」
カツオ「かいつまんでないだろ」
今年いちばん笑いました。駅前の時計店の店先のテントで雨宿りをすると、縁結びになるという話で、そこでカオリちゃんと中島が会ってしまった次の日の会話です。
もちろん、こんな台詞回しを書くのは雪室さんです。
この「たのしい雨宿り」、録画している人はぜひ一度見直してほしいのですが、ムチャクチャ中身が濃くて絶対に7分弱とは思えない内容です。普通の30分番組にひけを取らないようなストーリーなのに、詰め込んだ印象が無く、まるで実際の時間が長くなったかのようでした。これがアインシュタインの特殊相対性…(略)。演出の森田浩光さんのおかげもあると思いますが、なかなか、すごかったと思います。
最後はカツオも縁結テントの恩恵に与れたと思ったのですが。
サザエさん(フジテレビ) 2016年10月放送予定、ご存じ金さん捕物帳
「サザエさん」の雪室さん脚本作品です。
- 10月2日 「父さんのケン玉」
- 10月9日 「たのしい雨宿り」
- 10月16日 「カツオの本棚」
- 10月23日 「電柱ものがたり」
- 10月30日 「イクラが立読み」
CS時代劇専門チャンネルの「ご存じ金さん捕物帳」は9月14日から2周目が始まっていて、雪室さんの「八百八町を逃げる男」は9月22日の放送です。10月28日から3周目も始まりますが、おそらくこれが最後のチャンスです。
http://www.jidaigeki.com/program/detail/jd11001021.html
遠山の金さんと魔法少女
「遠山の金さん」という時代劇をご存じでしょうか。
江戸時代の江戸・北町奉行所(現代でいう警察と裁判所の合体したようなもの?)のトップである北町奉行・遠山金四郎が、奉行所を抜け出して町人の「遊び人の金さん」として活躍する一連のシリーズなのです。
最近、橋幸夫主演の「ご存じ金さん捕物帳」の再放送(時代劇専門チャンネル)が面白くて毎日見ているのですが、これって魔法少女ものの元祖なのではないかと感じてきました。
まず、主人公が二役を演じていて、ふだんはただの遊び人(無職?)として長屋に住んでいる「金さん」が、最後には変身?して北町奉行となり、強大な公権力を行使して悪人を断罪します。これって、小学生や中学生の女の子が変身して魔法少女となり、普通の人間にはない魔法を使って悪と戦う構図とまるっきり重なっているのではないでしょうか。
そして、その変わり身を、一部の側近を除いては誰も知らないというのも、魔法少女のお約束といっしょです。「遠山の金さん」というタイトルも、前半は奉行としての「遠山」姓、後半は町人としての「金さん」という二役の名前を連ねた形式で、「魔法使いサリー」から「魔法少女まどかマギカ」まで延々と受け継がれているのは偶然ではないでしょう。
一方で「遠山の金さん」は犯罪推理ドラマとしての性格も持っているので、町人姿の金さんが怪しまれずに犯罪の核心に迫っていき、桜吹雪の刺青を利用して自ら法廷での証人を務めるという独自性もあります。ここは魔法少女ものとは大きく違っているところです。
魔法少女ものはしかし、初期から魔法の持つジレンマ、例えば魔法で解決すると思っても何の役にも立たなかったり、変身から戻れなくなったり、さらには戦闘で命を落としたり(マミさん…)というドラマも多く描いてきました。遠山の金さんは比べると定型的で、御白州(法廷)から先はほとんどハプニングは起きません。まあ、そこから先で何かやっても、時代劇ファンの不興を買うだけのような気もしますが。魔法少女ものは、より進化した遠山の金さんと言えるのではないかと思います。
子供の頃はTV時代劇全盛時代で、祖父母と毎晩時代劇を見ていました。魔法少女ものだけでなく、特撮ヒーローものも同様に、時代劇の系統の先に存在しているような気がして、思えばどれも同じような気持ちで見ていたのかもしれません。
サザエさん(フジテレビ) 2016年9月放送予定、ご存じ金さん捕物帳、ほか
「サザエさん」の雪室さん脚本作品です。
- 9月4日「タラちゃんサイン入り」「美人はつらいよ」
- 9月11日「秋のクリクリ坊主」
- 9月18日「ワカメのアイカギ」
- 9月25日「母さんは探さない」
時代劇専門チャンネルの「金さん」シリーズ一挙放送が、ついに「ご存じ金さん捕物帳」になりました。第6話「八百八町を逃げる男」は名作(迷作?)ですので、CSやCATVで見ることのできる方はぜひ見てみてください。脚本陣に雪室さんの師匠の松浦健郎さん、松浦一門の中西隆三さん、安藤豊広さんなども迎えられていて、その点も見どころです。1回目の放送は既に始まっていますが、9〜10月にももう一度全話放送されます。
http://www.jidaigeki.com/program/detail/jd11001021.html
その他気づいた再放送を列記します。