「あずきちゃん」第82話 ジダマ萌えは正義


ジダマに謎の手紙が来て、それはどうもラブレターらしかったのですが、まことのいたずらと思ったジダマは中身も見ずに破いてしまいます。

しかし、今度は破らなかった第2の手紙には、ジダマが返事を寄こしたかのような内容が書かれています。テーブルの上に置いたお茶まで手品のように消えてしまい、ラブレターの謎は深まるばかり。密かに動いていたケンとまことは、ついに実行犯にたどり着きますが、犯人の…平川くんっていったい誰?

平川くんは、とんだとばっちりでした。
この話、山本さんが散歩のときにでも直接ジダマに手紙を渡せばよかったのに、なぜか平川くんがパシリ扱いされています。通常の雪室さんであれば、なぜ手紙を平川くんに託したのか、差出人を書かなかったのはなぜなのか、結構細かく理由付けしてくるんですが、この話は何度見てもそれがわからなく大穴が開いています。山本さんと平川くんの関係もよくわかりません。
尺の都合で説明がカットされてしまったのかもしれませんが、ともかくジダマをこのシチュエーションに置いて、困ったり怒ったりする姿を見たかったという、雪室さんのジダマ萌え故の理不尽ではないかと想像しています。





ということで、この話はジダマに萌えて見るのが正解ではないかと(笑)。
幸いにも、演出、作画ともによい出来で十分に期待に応えていると思います。作監の進藤さんは、第58話でちょっと変な作画だったのですが、しっかり軌道修正してくれました。白のパーカーの服装も第44話、第48話と出てはきましたが、ジダマが活躍する回としては初登場だと思います。

そして、忘れてはならないのが、手紙の文字です。平川くんの悪筆がジダマの恥ずかしい表情につながったり、話の最後をうまく引き締めているのが見事です。今どきの人には、携帯メールや絵文字のまだなかった頃の風情を感じていただければと。